おそらく、一般に知られているメーカーの多くは、日常生活で頻繁に使われるモノをつくる完成品メーカーではないでしょうか。しかし、そのモノづくりは、部品やシステム、ツールを提供する、表には出てこないメーカーがあってはじめて成り立っています。こうしたメーカーのターゲットは、完成品メーカーであるため、製品を買ってもらうための最大の“武器”はニーズに応える“技術力”。その技術力の高さが、日本の産業の発展を担っているといっても過言ではありません。 サギノミヤも、そういったメーカーの1つです。武器は“コントロール”技術。簡単に言えば、狙った通りの状態、最適・快適な状態に調和する技術です。 例えば、室内空気の温度を25℃に下げる。お風呂に、8分目、41℃のお湯をはる。最適圧力でおいしくおコメを炊く。クルマ内部の油圧を調整する。地震の複雑な揺れを人工的に再現する。などなど。便利で快適な暮らしの中で、あるいはものづくりの最前線で。私たちのコントロールする技術・製品が数多く潜んでいます。 そんなサギノミヤでは、“コントロール”技術を核に2つの事業を展開しています。制御機器事業と試験機・シミュレータ事業です。いずれも直接皆さんの目に触れることはありませんが、豊かな社会を実現する重要な役割を担っています。 一般に「コントロール」を実行するには3つのステップを踏みます。
これら3つのうちどれかが欠けてもコントロールは成り立たちません。 コントロールの3段階を個別に果たすパーツを提供する、それが制御機器事業です。特に当社が手がけているのは温度や湿度、圧力、流量をコントロールするためのスイッチ・センサ (感知)・コントローラ(判断・指示)・バルブ(仕事)といった機能部品(=制御機器)。これらは、エアコン・クルマ・冷蔵庫・給湯システム・電気ポット・炊飯器、自販機・ショーケースなど、身近なものの中で活躍しています。みなさんのお宅にも、サギノミヤ製品がどこかにあるはずです。 また、上記に上げたような家電や輸送、冷熱の分野以外にもプラント・エネルギー分野、液晶・半導体製造分野、農業・水産分野、医療分野など、そのフィールドは大きく広がっています。 このような“幅広い展開”は、この事業最大の特徴でもあります。様々な産業分野のニーズに合わせたモノづくり、それぞれの顧客メーカーニーズ合わせたモノづくりで、現在まで約20000点以上という製品ラインナップを築いてきました。 温度、湿度、圧力、流量のコントロールを担う制御機器。一見、地味な存在ですが、あらゆる産業や社会において、快適性・安全性・省エネ・クリーン環境を実現するために不可欠な存在でもあるのです。 ものづくりの最前線 研究開発シーンで、新製品や新素材の安全性・信頼性を構築する。それが、サギノミヤの試験機・シミュレータ事業です。 モノの研究開発には様々なステップがあります。例えば、クルマ開発においては、調査→構想と企画→設計→試作→試験といった段階を踏みますが、中でも、テストの段階は、品質を大きく左右するものであるために、時間・コストをかけて行われます。その項目は数百にもおよぶほど。 サギノミヤが提供しているのは、効率的に、正確にテストを実施するためのマシンです。コントロール技術を駆使して、実走行の振動や荷重を高精度に再現。テストコースで実際に何万キロも走らせることなく、走行性・耐久性・安全性など多角的な試験・検証を行うことができます。 こういった振動・荷重を再現する試験機・シミュレータが活躍するのは、クルマ開発だけに留まりません。例えば建築構造物や建築材料の耐震実験や、新素材 (金属や樹脂)の強度試験、列車の乗り心地評価試験などなど。様々な産業や顧客の試験ニーズに合わせたオーダー設計で、試験機・シミュレータは自在に形を変えていきます。 ものづくりの最先端=研究開発シーンで、安全性・信頼性をつくる。そこには、サギノミヤの試験機・シミュレータがあります。 |
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